フジテレビで「なるほど・ザ・ワールド」の復活版のようなものが放送されていた。司会は往年の愛川欽也氏ではなく、爆笑問題に変わっていた。
番組中、海外での取材シーンで、「干し首」なる物体が出てきた。それを見て若干の驚きと共に、忘れていた昔の記憶が蘇った。


私が小学生だった頃、遠足で、上野の博物館に行った。そこで、やけに小さな(握りこぶしより少し小さい位?)、しかし妙にリアルな「首」を目にしたのだ。子供の心にそれは強烈な印象と恐怖を与えた。当然である。なにせ初めて見た「死体」がそれだったのだから。しばらくは何かにつけてその映像が頭に浮かんで離れなかった。思い出すたびに恐怖に震えていた。
しかし時間とともにその記憶も薄れ、残ったのは「上野」「博物館」「首」というキーワードと、なんとなく覚えている“あの物体”の形だけであった。そしてそれと同時に一つの疑問が湧き起こってきたのだった。あそこで見たのは本当に「首」だったのか?という疑問である。首にしてはサイズがおかしくないかと思い始めたのである。いくら乾燥したとしても、頭蓋骨は縮まないのではないか、と。。。 もしかすると“アレ”は作り物だったのではないだろうか。

子供が博物館の展示品について、解説文を詳細に読んで理解するかどうかは怪しいものである。ましてそれが遠足という状況であれば尚更。ならば、自分が見た“アレ”も何か解説があったのを見落として、勝手に本物と思い込んでいただけなのではないかと考えたわけだ。そのほうが理に適っているように思われた。いくら博物館とはいえ、「首」を展示する訳がない、と。

自分の中ではそういう結論を出して、自分自身を納得させていたのだが、やはり何か引っ掛かりがあるのか、PCを弄り始めてしばらく経った時に、ふと思い出して博物館のホームページをいくつか覗いたりもしていた。が、それらしき展示物の案内は見当たらず、ますます『作り物』説が濃厚となっていた。(とはいえ、そうやって調べたこともすぐに忘れてしまう程度の暇つぶしでしかなかったのだから、濃厚などと大げさに書くほどのことでもない。)
そこへ昨日の「なるほど・ザ・ワールド」である。「干し首」である。
ひょっとして何かわかるかと思い、検索してみると、“あの物体”があったのが科学博物館であることが判明した。そして・・・


驚愕の事実!


まさかあの「首」が本物だったとは。。。